なしごれん@maku puppet

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2009年6月

2009年6月27日 (土)

静かな三日月

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外へ出てみると日はとっくに沈んでいるいるものの、空はまだ明るかった。

水色の空に薄灰色の絵の具が流し込まれて夜がひたひたと忍び足で

やってくる。

その中には低い高さで爪を切ったような細い三日月が静かに浮かんでいた。

僕は空を見上げて遠い昔、幼い子供の頃を思い出した。

六月灯の時に見た空。

母に着せてもらった浴衣。

あちこちに吊り下がっている提灯とそのぼんやりとした明かり。

綿飴屋やりんご飴屋から漂ってくる甘い香り。

今は全然興味が無くなってしまったけれどもあの頃は六月灯の開催が

楽しみだった。

夜暗くなって外にいれるだけでわくわくしていた。

そんな気持ちを思い出させる空だった。

2009年6月26日 (金)

あなたの趣味は

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先日某お店でコーヒーを飲んでいた時、お店のご主人とカウンター越しに

趣味の話になった。

ここのお店へ来られるお客さんは趣味を持っている人が多い。

そして話してみると趣味が充実している人は人間的にもおもしろい人が

多いという。

お店のご主人から「ところで、あなたの趣味はなんですか」と聞かれた。

僕は思わず答えに詰まった。

すぐには答えられなかった。

ドライブに出かけること、カフェ巡りをすること、音楽を聴くこと、映画を観ること、

小説を読むこと、ライブを観に行くこと・・・。

趣味を多く持っているようだけれども、よく考えてみればどれも中途半端。

その時の気分でやりたい事をやってるだけ。

ひとつの物事に深く突き進んでいない。

ひょっとしたら僕は多趣味なようで実は無趣味なのかもしれない。

本当に熱中できる事は何だろう。

ちょっと考えてしまった。

ところで、ここをご覧になっているあなたの趣味は何だろうか。

2009年6月25日 (木)

同級生

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仕事の移動途中、初めて入ったカフェで出来事は起きた。

いきなり声を掛けられたのだった。

見てみればウエイトレスのオネーサンが僕の名前を呼んでいた。

一瞬誰だかわからなかったが、よく見てみるとその人は同級生。

彼女は昔と違い、別人のように痩せて、別人のように綺麗になっていた。

声を掛けられなければ気付かなかったに違いない。

全く女性はバケモノだ。

綺麗な人を目の前にすると僕は緊張する。

こんな日に限って僕の着ている服はくたくた、髪はぼさぼさ。

いや、髪がぼさぼさなのはいつもの事か。

社交辞令程度の会話を少しだけした後、注文したケーキが来るまで本を

読もうとした。

しかし、手に取った文庫本の文章もただ目で追うだけで頭に入らない。

平然な顔をしていても僕は同じページを何度も何度も繰り返して読んでいた。

そして一気に飲み干したアイスコーヒーのグラスは氷だけが残り、からんと

音を立てて崩れた。

2009年6月22日 (月)

キャンドルナイト

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「申し訳ありませんが、今夜は照明を少し落とします」

午後8時。

店内は普段よりも薄暗い。

会話をするだけなら問題ないけど、普段の明るさに慣れている僕は本を

読むのをやめてしまった。

某カフェでひとり、コーヒーを飲みながらゆったりと過ごす。

外に出てみれば某カフェの入っているショッピングセンターの屋外照明も

ほとんど消されていた。

しかもその夜は雨雲が立ちこめており月も出ていない。

暗い不気味な夜。

生ぬるい湿気を帯びた、僅かに潮の臭いのする空気がべっとりと体に

まとわりつく。

雨も近い。

2009年6月20日 (土)

出来そこないの入道雲

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梅雨入り宣言があってから梅雨らしいまとまった雨が降らず今日も朝から

快晴が続いている。

最近は特に雨が降ったり降らなかったりオタマジャクシが降ったり不安定な

天気だ。

僕はこの晴れ間を利用して先日降った火山灰を落とす為洗車をしにきた。

日差しが強い為 午前中でもボンネットは既に熱く、ホースで水をかけても

すぐに渇いてしまう。

ゾーキンで仕上げ拭きをしていたら紺色のボンネットに白い雲が映っていた。

雲に誘われるように空を見上げてみると真っ青な中に綿菓子がちぎれたような

入道雲の出来そこないの雲が浮かんでいる。

まぶしい。

僕の大好きな夏も近い。

2009年6月19日 (金)

まわる かざぐるま

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会場へ到着してみると鹿児島市立美術館の前には沢山の風車が設置して

あった。

それは展覧会のワークショップで作られている風車。

展覧会を観に来た人が自由に参加し組み立てて芝生へ立てる。

僕は市立美術館前のベンチに座り、しばらくその風車達を眺めていた。

羽の色は黄色に水色、半透明。

そして羽の部分には子供達が自由に書いたイラストも見られて楽しい。

風車はいろんな方向を向いていて風向きが変わる度に まわる風車も変わる。

音もなくまわり続ける。

涼しげな風景で好きだった。

ところで、僕はこの展覧会“む展”の開催を毎回楽しみにしている。

特に数ある作品の中でも日置市のタイムトンネルに住んでいらっしゃる某イラスト

レーターさんの作品が一番楽しみなのだ。

偶然にも今回そのイラストレーターさんが市美の前でヒマそうに立っており話を

伺うチャンスがあったものの、僕には話しかける勇気が無かった。

僕は彼の絵の大ファンだけれども 何だか恐れ多いような気がしてやめて

しまった。

2009年6月18日 (木)

早朝 言い争う当事者達

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僕は布団から起き上がり眠い目をこすりながらカーテンをほんの少しだけ開けて

こっそりと窓の外を覗き込んだ。

外では当事者達が互いに大きな声を張り上げて言い争っている。

周りはしんと静まりかえっているだけに その声はやけに大きく感じられた。

その大きな声で僕は目が覚めたのだった。

この騒ぎだ、近所の人達もきっと目を覚ましているに違いない。

そして僕と同じように静かに様子を伺っているはずだ。

時計を見てみれば早朝、まだ4時じゃないか。

うぅ。

窓の外ではまだ当事者達は にらみ合ったまま動かない。

いつ、取っ組み合いの喧嘩になってもおかしくない状況。

何が原因でそんなにもめているのだろう。

いい加減にやめて静かにして欲しい。

早く眠りたいのだ。

誰か止めてくれないかな。

猫の喧嘩を。

2009年6月17日 (水)

京都最後の夜

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京都最後の夜も飲みに出かけた。

場所は老舗蔵元の酒蔵を改造した飲み屋。

蔵出しの新鮮な原酒を飲ましてくれる。

やっぱり日本酒ってウマイね。

お酒がこぼれないよう、グラスの下に小さな皿が付いててそこにもお酒が

貯まっている。(見にくいけど)

こんなお酒の注ぎ方ちょっと憧れてた。

鹿児島でもこんなお酒を出してくれるお店がないのかなー。

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ところで、今回の京都ツアーのお話もこれで一応おしまい。

“一応”と言ったのはまだ載せてない写真が数枚残っているので後日

気が向いたら続きを書くかも。

ずっとこの京都編を見てくださった方、読みにくかった事と思いますが

お付き合い頂いてありがとうございました。

僕自身ツアーもモチロン楽しかったけど、ここで旅を振り返りながら書くのも

楽しかった。

ありがとう。

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2009年6月16日 (火)

ぴっかぴか

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間近で見る金閣寺、まぶしぃー。

水面が壁や屋根の下に映り ゆらゆらと揺れている。

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名前が似ている事からどうしても金閣寺・銀閣寺を比較してしまう。

今回は工事中で尚更地味で控えめに感じられた銀閣寺。

それとは反対にハデハデで存在感のある金閣寺。

このふたつはここを読んでいる、あの人とあの人の事を想像してしまった。

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金閣寺を出て一番近い甘味処に行った。

ここのお店の名物という またもや草わらび餅を食べた。

京都に来てから草わらび餅を食べたのは もう何回目だっけー。

きな粉をたっぷりまぶしたわらび餅を口に含むとすぅーっと溶けていった。

ここのわらび餅が一番好みだった。

(京都編、もう少し続く)

2009年6月15日 (月)

清水の舞台へ

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今回の京都旅行も大詰め。

寺社巡り本命のひとつ、清水寺へ行ってきた。

よく言われる“清水の舞台”と言うものを実際に見てみたかったのだ。

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まずは清水寺近くのカフェ、イノダコーヒーで朝ご飯。

朝イチで行ったら客は まばらで、すぐさま窓際の席に陣取ってみる。

窓際は1枚の大きなガラスで出来ており開放感がある。

柔らかな日差しが降り注いで気持ち良かった。

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ボリュームたっぷりの朝食を食べた後は三年坂の階段を上がり、清水坂を

上がる。

僕が京都へ行った頃はまだ新型インフルエンザが猛威をふるっていた頃だった

のでマスクをしたまま坂を登っていった。

すると清水寺へ到着した頃はマスクは汗で濡れ尚更酸素の通りが悪く

息がしづらかった。

周りを見渡してみればマスクをしているのは僕ひとり。

皆さん息苦しかったのかも。

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そして清水の舞台へ行ってみるとテレビ等で見るよりもずっと狭く感じられた。

「清水の舞台から飛び降りる」という言葉を思いながら下を覗き込む。

結構高いのね。

高所恐怖症の僕は思わず後ずさりした。

ここから飛び降りて大丈夫だなんてターミネーター4 T-800ぐらいの頑丈な

ボディがないと無理だと思った。

しばらく歩き、それを下から見上げてみると迫力のある骨組み(木材)で舞台は

支えられていた。

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清水寺を後にし、高台寺近く“ねねの道”沿いにある茶房で休憩。

ここのお店の名物 草わらび餅を食べた。

きな粉が香ばしくて餅も軟らかい。

うまかった。

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