某講座。
放課後。
僕は帰り際、或る年上のクラスメイト(女性)に 呼び止められた。
女ア: ○○くん、今日は 私が(私の車で)駅まで送って行こうか?
僕: え?、いいんですか。 じゃぁ、お願いします。
そして、その年上の女性は、
女ア: ついでにさー、××ちゃん(年下の女性)も一緒に帰ろう。乗せて行くよ。
女イ: お願いしまーす。
僕は ここで、「あれ? おかしい」と思った。
なぜならば、
僕は講座が終わり、帰る時は いつも一人で市電に乗り、駅へ向かう。
その人にとっても、駅へ向かうことは 帰宅方向では無く、実は遠回りなのだ。
実際に年上の女性(女ア)と 年下の女性(女イ)そして、僕の
3人は一緒に車へ乗り込み、帰宅へ向かった。
乗り始めて、間もない頃、運転手の「女ア」が、僕達へ声を掛けた。
女ア: 時間があったら、3人でお茶でも どう?
僕は「え?、急に、なぜ?」と思ったが、お茶するのは嫌いでは無いので、
僕: 行きましょう!、行きましょう!
と 話に乗った。
そして、もう一人の女性も 乗って来た。
普段、行かないカフェに入り、3人でテーブルを囲む。
同じクラスなので、気楽に話が続いた途中、年上の女性(女ア)が、
突然、切り出した。
女ア: あんた達、付き合ってみたら?
僕は 驚いた。
(はぁ?、何だ、この展開は。)
ようやく ここで この年上の女性が僕達を車に乗せ、わざわざ
お茶に誘った理由がわかった。
この年上の女性は、一緒に着いてきた年下の女性(女イ)と
僕を くっつけたいことが、わかった。
僕と年下の女性(女イ)は、互いに 首をブンブン横に振る。
僕は この女性とは 全く、お付き合いするつもりは無い。
なぜならば、
この年下の女性は、普段、僕がいつも行動を共にするお茶会メンバーの
一人であり、以前から僕のブログに登場し、ちょくちょく僕へ
忠告してくる 実は、あの女性Bなのだ。
僕は 一緒にお茶を何度もしている関係上、女性Bの性格をよく知っている。
女性Bは 僕には無い部分を持っており、女性としての魅力もある。
しかし僕は付き合う気持ちは サラサラ無い。
なぜならば、
今の僕は「彼女は(今のところ)必要無い」と思っているから。
彼女がいなくても 別に寂しくは無いし、毎日が充分、楽しい。
なので、
彼女を わざわざ作る必要が無い。
それは、女性Bにとっても同じらしく、「彼氏は 今、いらない」と
ハッキリ拒否した。
それでも今回、無理やりセッティングした年上の女性(女性ア)は、
僕達二人を残し、さっさと帰ってしまった。
僕達は 普段から一緒にお茶してるので 何ら違和感は無い。
なので、残されても会話を続けた。
そして女性Bは、僕へ尋ねてくる。
女B: クラスのA子さんのことは、どう思ってる?、
B子さんのことは、どう?、C子さんは?・・・
僕は 思った。
(なんだ、こりゃ?)
女Bは、普段、質問しない事項を 僕に質問してきた。
僕:それぞれ、皆さん、違う魅力を持っていて素敵だとは思うけど、
付き合いたいとは思わないよ。
だって、皆、友達だもん。
女性Bは、続けて言う。
女B: じゃあさー、好きな女性のタイプは?
僕: うーん、実際にその人に会って、会話してみないと 好きかどうか、
判断が付かない。
女性Bは、更に続ける。
女B: 好きな人がいなければ、実は紹介したい人がいるんだけど。
僕は、驚いた。
(えぇ!、そこですか!?)
僕: いやいや、ちょっと待って。
僕は、今、彼女は いらないんだってば。
僕は断ったが、女性Bは 納得していない感じである。
参ったなー。
年上の女性からは、「僕と女性Bが、お似合い」と思われ、
女性Bからは「紹介したい女性がいる」と言われ、
よっぽど僕は クラスの中で、「寂しそうにしている」と
思われているのだろうか。
実は僕は今のクラスで過ごす事が毎日、楽しくて しょうがないのだけれど。
クラスの中で「彼女が欲しい」と言った覚えも一度も無い。つもり。
そもそも僕は、彼女が欲しかったら、自分で何とかします。
気持ちは ありがたいけど、放っておいて~。
今は、それどころでは、無いのよ。