待ちこがれていた
あれから君の事をずっと待っていた。
先週のあの出来事から君に会いたかった。
晴れた日も、風の日も。
いつもなら君の事を冷たくあしらう僕だが、今回ばかりは違う。
君がいないせいで外に出ても気分が参る。
すっきりしない。
昨晩になって ようやくやって来てくれた君。
来るのが遅かったじゃないか。
太陽が顔を覗かすと降り積もった雪は溶けて流れてゆく。
しかし、降り積もった火山灰は太陽が顔を出しても流れていかない。
火山灰を街から洗い流してくれるのを待ち望んでいた。
雨が降るのをずっと待っていた。