壁の中の青空
僕はベッドで点滴を受けている。
今日も病室のベッドに貼り付けられたまま身動きが取れない。
そんな中、ふと窓際を見てみると外には青空。
ベッドから眺める空は視界をさえぎる建物も無く、この日は雲も無い。
ただ真っ青な空が見える。
無機質な壁の中央にサッシという額に入った青い絵。
元気だった頃、休日のたびに簡単に感じることができた清々しい青空も
今では全く別世界のように遠い。
僕はベッドで点滴を受けている。
今日も病室のベッドに貼り付けられたまま身動きが取れない。
そんな中、ふと窓際を見てみると外には青空。
ベッドから眺める空は視界をさえぎる建物も無く、この日は雲も無い。
ただ真っ青な空が見える。
無機質な壁の中央にサッシという額に入った青い絵。
元気だった頃、休日のたびに簡単に感じることができた清々しい青空も
今では全く別世界のように遠い。
連日いろんな針が僕を襲う。
麻酔、点滴、採血、検査・・・。
お陰で腕や手、腰や背中には注射のあとが残っている。
特に両腕のひじの内側は注射の回数が多く、赤黒く腫れ上がっている。
ただでさえ注射は大嫌いなのに。
治療半ばで もう病院を抜け出したい。
早く家に帰って伸び伸びと暮らしたい。
今日は曇り空。
病室内に入り込む日差しもぼんやりと弱々しい。
入院していると外の世界に置いて行かれた感じがして ここでは時間が
ゆっくりと流れていく。
時間の経過がまことに遅い。
働いているときはあんなに時間が足りなく感じるのに
間逆な時間の流れ。
でも、読むつもりで今まで買い溜めていた文庫本をじっくりと読むには
良い機会かも。
ようやく外出許可が出て、本命の用件を終わらせた後
あまった時間でスタバへコーヒーを飲みに来た。
入院中は快適な温度に保たれた病室内でずっと過ごしている。
すると果たして今日は寒いのか暖かいのか全くわからない。
天気予報で
「今日は今年一番の厳しい冷え込みになりました」といわれても
全く実感が沸かないのだ。
そんな季節感の無い毎日を過ごしている。
今回の外出もホントのこと言うとさ、(事務的な)用件よりも
スタバでゆっくりする方が気分的に大切だったりする。
やっぱり外の空気はいいよね。
それにしても今回のお出かけはキツかったかもしれん。
体調がいまいちな事もあって少し痛む。
さ、また入院生活の再STARTなのだ。
目を開けてみればアイボリー色の殺風景な内装に、限りなく薄い
ベッド間仕切り用のぺらぺらしたカーテン。
枕元には体温計とナースコール。
あの夜、本当は福岡でMISIAのライブを観る予定だった頃、
僕は病院のベッドの上にいた。
前夜、持病が急に悪化して痛さに耐えきれず救急車で運ばれてしまったのだ。
その痛みは僕の体の中で いかにも骨太な裁縫針が数本、縦横無尽に
暴れているような今まで経験した事のない感覚だった。
あんなにMISIAの歌声が聴けるのをずっと楽しみにしていたのに
今 聞こえてくるのは僕の隣のベッドで寝ているオッサンの、まるでトラか
ライオン系の猛獣が寝ているのでは無いかと聞き間違ごう程の凄いイビキ。
天気がいいのに感染の可能性を理由に外出もままならない。
入院してまだ数日しか経っていないのに あのいかにも体に良さそうな
薄味の病院食にはもう飽きてしまった。
あー、ハーゲンダッツが食べたい。(できればラムレーズン味)
文庫本を片手にスタバでゆっくりコーヒーしたい。
退屈で単調なこの生活はまだまだ続く。
父の夢を見た。
昔の夢だった。
昭和何年頃かわからないが、周りと見渡すと
地面は今のようにアスファルトではなく、ジダの風景だった。
父も若い。
顔に深いシワも無ければ、体の動きも軽い様子だ。
・
夢の中で私は 父と同年齢の友人役だった。
父は働いていた頃 遠洋の船乗りだった。
その為、自宅には年に数回しか帰って来ない。
今は休暇中なので遊びに行こう と誘われた。
しかし、父は車も普通免許も持っていない。
それで 父から
「おいは、免許を持っちょらんで、わいの車に乗せんか。」
訳) 私は車の免許を持っていないので 君の車に乗せてくれ。
と言われた。
・
私は夢の中で「これは夢だ。」ということをわかっていた。
(おう! 今ならドコでも連れてくし、ドコまでも付き合うよ。
親父の好きな場所は知ってるしね。 早く乗れよ。)
そう思った。
・
その夢は 親父の手術を終えた夜に見た。
手術は無事に終わった。
現在、ICUで眠っている。
親父も私と同じ夢を見ただろうか。
そして もし、そうだとしたら
夢の中の私は親父を楽しませる事が出来ただろうか。
父の手術の日が近い。
先日、担当医から今回の手術内容の説明がありました。
説明時間は約1時間、じっくりと。
この前の検査時に撮った写真を見てビックリ。
本人には痛みがないけど、体の中は思っていたより進んでました。
そして、ステージも高かった。
・
父は 担当の先生へ
「全てお任せします。全然、気にしてません。」と言い、
最初は朗らかにして話を聞いてたけど、父の表情も実際の話を聞く度に
次第に重くなってました。
手術時間も全体で5時間ほど掛かるらしい。
・
それと 今回の父の病気をきっかけに 周りの身内達と密に連絡を
取るようになりました。
普段は 割りと素っ気ない。(笑)
こんなに連絡を取り合うのは ホントに久し振り。
いや、初めてかも。
・
それにしても 母親も気分が滅入ってる。
父は 母親を頼りにしている人なので 母に疲れてもらうと
尚一層、困るのだ。
父と母の為に 自分達は やれるだけのことをシッカリとやるだけ。
あとは 担当医へ全てを任せて、本人に痛いのを我慢して
頑張ってもらおう。
(暗い話題で恐縮です。)
・
宇宿町へ最近出来たパン屋さんみたい。
「パン工房 かんもぉ~れ宇宿店」さん
(@鹿児島市宇宿町)
いつもは お出かけネタとか食べ物ネタとか 割りと
お気楽な事ばかり話をさせて頂いてますが、今日は いつもと
少し違った事を話させてください。
・
実は父親に悪性の腫瘍(癌)が見つかりました。(2箇所)
最初、本人は血便が出ていて「痔かな?」と軽い気持ちだったようですが、
念の為に先月 内視鏡の検査を受けたら見事に腫瘍だったようです。
近々、腸を切り取る為の手術をしないといけないみたい。
まさか 自分の親がこうなるなんて と少し驚いてます。
・
昨日は その精密検査。
仕事を休んで病院へ付き添ってきました。
本人は それまで(正確な診断結果が出るまで)心配で眠れない夜も
あったようですが、昨日はちゃんと結果が出て
「もうジタバタしても しょうがない」と逆に諦めもついたようです。
幸いに他の箇所への転移も無かったみたい。
・
今週入院し、来週手術。
ウチの親も高齢ですので 大きな病気になりやすい年齢に
なってきているのかな と改めて親の老化を感じてます。
私が子供の頃は 病気とは縁遠い丈夫な人(頑固なコワイ父親)でして
まだ未だにそのイメージが強いです。
でも、今はそうじゃない、確実に歳を取り、弱ってると言うことを
受け止めなければならない時期に来ているようです。
・
会社の先輩には 父親と同様、腸の悪性の腫瘍を
切り取った人がいます。
それで、今回の病気について聞いてみたんです。
そしたら
「ヘーキ、ヘーキ。大丈夫。早いトコ(腸を)切り取った方が良いよ」と
アドバイスくれました。
確かに この先輩、今では毎日タバコも吸ってるし、酒も飲んでるし。
でもね、そう言われましても やっぱり心配ですよー。