卒業文章に書いたこと
実を言えば、僕は小学校の卒業文集に「将来の夢」として「手品師」と書いていた。
手品師と書いたのには訳があって、小学2年生の時にクラス会でマジックをやった。
今と違って、誰も教えてくれる人のいないマジック。
当時はインターネットも無くて、お手本となるような動画もDVDも もちろん無い。
そんな中、やったネタは親から買ってもらったマジックの道具。
バラバラの箱を組み立てて見せ、その中から花(おもちゃ)が出てきたり、
コップで水を注ぎ込み、箱を解体すると水は無くなっている。
というネタだった。
手先の器用さは必要の無い、道具の仕掛けに頼ったネタ。
それでもクラスの仲間は驚いてくれた。
おとなしくて、クラスでも目立たなかった僕は そこでマジックの味をしめた。
あれから数十年が経過し、先日僕は小学生を対象にマジックをさせてもらった。
講座が終わってからも壇上へやってきて、マジックを見たがる子供たち。
子供たちは目が、キラキラとしている。
「マジックが好きなの?」とその中のひとりの少年へ尋ねてみると
「はい、好きです!」としっかりした声で返事してくれた。
嬉しかった。
それは「自分もこんな感じだったのかな?」と小学生の頃の自分と重なったのだ。
マジック好きな子がどんどん増えて、どんどんマジックをやって、楽しんでくれるといいなと思った。
あ!
でも、そうなるとライバルの同業他社が増えるばかりだな。(汗
お手柔らかにお願いします。笑