なしごれん@maku puppet

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2016年3月

2016年3月22日 (火)

いつの時も親は親、子は子

休日に父の入院先へ見舞いに行く

以前は何本もの管が体中に繋がっており、その先には監視のモニターが表示されていた

体調に少しでも異常が出ると、けたたましい警告音が鳴り響き、隣のナースステーションから看護師が飛んで来る状態だった

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今日の父は管など1本も繋がっておらず、病室もナースステーションからほど遠い大部屋に移されていた

トイレも自分で歩いて行ける

その条件だけでも回復してきていると言えるだろう

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人口呼吸器の管も取れてはいるが、喉を貫通していた跡があり痛々しい

体はすっかり痩せ、頬も こけている

目はくぼみ、ぎょろりとしておりそのせいか、眼光も鋭く感じられた

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病気で気持ちは落ち込んでいるのかと思いきや、意識は はっきりとし僕など家族のことを心配している

何もお願いしていないのに、経験からくる人生のアドバイスを勝手に語りだす

そんな事より、まずは自分の体を心配せえよ

そう思いながら黙って父の話を聞いていた

2016年3月21日 (月)

まだです

ツレとよく行く近所の某温泉

今日はひとりでやって来た

入浴券を買って、いつものように受付のおばさんへ渡す

すると、おばさんは話しかけてきた

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受:産まれたの?

僕:は?

受:産まれたんでしょ?

僕:(!)、いやーまだです(色んな意味で)

受:いつも二人で来られるのに、今日はお一人だから、とうとう産まれたのかと思って・・・

僕:すみません、ありがとうございます、ははは・・・(愛想笑い)

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実際のところは産まれるも何も、それ以前にまだ・・・(汗)

2016年3月20日 (日)

魔法のカード

相手を交渉する時は根拠が必要だ

こちらの理不尽な要望を伝えたところで相手は納得しない

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別の店で書いてもらった金額を もとに値段交渉スタート

値段の記入された名刺を わざとちらつかせながら

こちらの言葉は少なくても相手は自然と安値を出してくる

別店舗の店員の名刺は魔法のカード

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交渉の度に、魔法のカードは増える

家電量販店を巡る度に、次第に底値が見えてくる

ただいま、引っ越し先で使う大型家電のお値段交渉中

2016年3月14日 (月)

父は生死を さ迷う

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ひとり乗りの小さな船

父はその船に乗って対岸に向かい、船を漕いでいる

対岸ではとっくの昔に亡くなったはずの父の友人が「早くこっちへ来い」と手招きをしている

船を出したであろう元の岸を振り返ると僕と母が「そっちへ行ったらダメだ」 「戻って来い」と父に必死に叫んでいる

父は「そこにいたのか」と船をUターンさせ、元の岸辺へ戻った

すると、そこで目が覚めた

父はベッドに横たわっており、医者が3名、看護師が数名、ベッドに寝ている父を取り囲み、深刻な面持ちで顔を覗き込んでいた

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別の日のこと

広く薄暗いお寺のお堂には太く大きな柱が何本も立っている

その間を父はぐるぐると行ったり来たり

そこでも前回のように片方では古い友人が、もう片方では僕たち家族が父を呼んでいる

父は今回も家族の方へ行ったところで目が覚めた

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喉元の管が取れて、父はそんな話をしてくれた

入院中は確かに2回ほど病院から「危険な状態なので、ご家族は集まってください」と連絡があった

恐らくこの時に父は生死をさ迷う夢を見ていたのだろう

もしも父が古い友人の方へ行ってしまっていたら、もしかしたらそのまま亡くなっていたのかもしれない

よく帰って来てくれたね

2016年3月12日 (土)

喉の管を外す

入院先へ見舞に行った

父はベッドの脇に座り、両足は素足のまま、だらりと下ろしている

リラックスした表情だ

喉元を切開し、強制的に酸素を肺へ送り込んでいた人工呼吸器の管は外されている

今までは刺さった管が邪魔をして声を出すことも食べ物を食べることも出来なかった

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勤務先の先輩からは「喉に管を繋ぐと、もうお仕舞いだよ」

「僕の両親は二人とも管を付けたら、すぐに逝ってしまった」

担当医からも

「悪くなることはあっても、回復することは奇跡に近い」と言われていた

そう聞いていたので「父もこのまま亡くなるだろう」と思っていたし

「父の声を聞けることは2度と無い」とまで思っていた

それが今や話をして、流動食で食事の練習をしている

全く信じられない

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痩せ細った父は、かすれた声で僕を近くに呼び寄せた

そして入院中の或る不思議な体験を話し始めた

2016年3月 9日 (水)

年上の女性との会話

女性は言った

「本当に男は何を考えているのか分からないわ」

「そうかもしれませんね」

僕はそう言いつつも(それは男と女、お互い様じゃね?)と

心の中で思った

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そして女性は続けた

「男は何かを考えているようで実は何も考えていない」

(その通りですね)

自分のことを言われているようで僕は返す言葉も無く、深くうなづいた

2016年3月 8日 (火)

ご縁

父親が入院し、人口呼吸器を付けて どうにか生きている

体調が急変して病院から家族が集まるよう、いつ呼び出しが来るかも分からない

落ち着かない日が続いている

呼び出しに備え、楽しみにしていた缶ビールも飲まなくなってどれくらい経つだろう

そんな中で またもうひとつ慌ただしい出来事が起きた

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以前に勤務していた会社の社長から

「会社に戻って、手伝ってほしい」とラブコールが僕に来た

今のところ転職の為の職探しはしていない

それどころか、今の会社で定年まで働くつもり

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しかし以前の職場は嫌になって辞めたわけでは無い

先日に休みを利用して、話をくれた社長に会いに行った

社長も社員も昔と変わらず、久しぶりに会って懐かしかった

話を聞いてみると、どうやら業務拡張をするらしい

資格を持っており経験のある僕の力を借りたいとのことだった

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今回の話が来たのは或るきっかけ

ご縁が僕のところまで偶然に繋がってやってきた

普段ならば、慎重に、慎重に、悩んで、悩んで、ものごとを決める

実を言えば収入が今の勤務先より下がるので尚更悩む筈だった

しかし今回は即決した

なぜか、わからん

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勤務先も収入もうちのツレに話をしたら、すぐに了解してくれた

それも決断の大きな要因だろう

2016年3月 7日 (月)

火噴 - show

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低く暗い冬をようやく抜けたのに、

待ちうけていた今年の春は過酷なものでした

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