散髪
「たまには流行りの髪型にしてみましょうか、若く見えますよ」
行きつけの散髪屋のオヤジはそう言った
基本的に髪を切るとき、僕はオヤジにお任せだ
「じゃあ、お願いします」
散髪が終わってみれば、トップは長いまま残し、サイドだけ超短く刈ってある
鏡で改めて見てみると、頭はまるでズラを被っているようだ
ああ、恥ずい
いけんかならんとけー
「たまには流行りの髪型にしてみましょうか、若く見えますよ」
行きつけの散髪屋のオヤジはそう言った
基本的に髪を切るとき、僕はオヤジにお任せだ
「じゃあ、お願いします」
散髪が終わってみれば、トップは長いまま残し、サイドだけ超短く刈ってある
鏡で改めて見てみると、頭はまるでズラを被っているようだ
ああ、恥ずい
いけんかならんとけー
窓からは遠泳に使われる海と微細な粉を吹き出す山
空には足元から溶け始めた入道雲
夏も、もう終わり
電灯の明かりでは判断しにくい
某カヘで外光の入るテーブルは数少ない
試験対策の実技は外光を使って、見て触って覚えるしかない
過ぎ行く夏は諦めるしかない
しかし資格試験は諦めるわけにはいかない
今朝は涼しい朝だった
半袖で出掛けたが、後で薄手の長袖を持ってくれば良かったと後悔した
夏は終わり、季節は完全に秋になってしまった
現在、嫁は産婦人科に検査入院している
検査入院とは言え、数値に少し心配があり予定よりも長く病院へ泊まる事になった
初めての子で、「念には念を」と言ったところだろう
嫁も僕も初めてで手探り
心配、不安が付きまとう
その一方、嫁の両親、僕の両親共、子供が出来た事をとても喜んでくれている
先日は僕の父親が「どうしても(嫁に)見舞いに行きたい」と言って聞かない
高齢で体調は完全では無い
車で産婦人科まで行き、その後は広い病院内を自分の足で歩かねばならない
驚いたのは病室へ向かうのに自分の足で階段を上り、長い廊下を歩き切ったことだ
呼吸は乱れ、途中で倒れるのでは?と思ったほどだった
嫁と会った後に「やっぱり見舞いに行って良かった」と漏らしていた
お腹の中の子の写真を見て、顔がにんまりと ほころぶ
恐るべし嫁パワー、孫パワーである
季節は秋を迎え、冬がやって来るのも遠くない
高齢の父親は寒さに弱く、すぐに肺炎を起こす
子が生まれてくる予定日は年間で最も寒い時期だ
それまでに今度の寒い時期を どうにか乗り越えてもらいたい
今日も某カヘで僕は問題集を解いていた
来月初旬に受ける資格試験に挑む為だ
勤務先から強制的に受けるように言われた資格試験
僕自身は必要ないと思っている
しかし資格は将来的に何処で身を助けてくれるか分からない
そういう意味では受けても良いのかもしれない
ここ数週間は休みの度に某カヘのテーブルで問題集を広げている
マジックのネタの練習は暫くお預け
とにかく試験勉強に時間を割いて、一問でも覚えなければならない
こんな調子で試験終了後、果たして何処までネタが思いだせるだろうか
今日の夕方、綺麗な夕焼けを見る事が出来た
穏やかな空とは裏腹に、天気予報では明日の朝に台風上陸と言っていた
季節はお盆も近づき、そろそろ台風シーズンが到来する
一年で一番厄介だ
ところで、嫁のツワリも以前に比べ、次第に本格化してきている
まだまだ今から大変な時期を迎える
数日前から夏の最高潮がやってきています
今年は本物の夏がやってきました
例年通りで行けば7月末から8月あたまの数日しか姿を現さない
1年間のうちの頂点
そして、この数日の夏が過ぎ去った後は暗黒の冬に向かってまっしぐらなのです