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台風17号が近づいている
雨と風は強くなりつつあるが今日はどうしても出掛けないといけない
今日を逃すとおよそまた一ヶ月後なのだ
高速道路を使い、目的の神社到着すると丁度雨は止んでいた
本殿は杉の木に密接に覆われ鬱蒼としている
雨で濡れた境内は岩に生えた苔の色、年月を重ねた杉の木の皮の色が艶やかに見える
記念にデジカメで嫁を撮る
時おり日が射すが、駐車場では濡れたアスファルトの反射のせいで表情は眩しく写った
それはレフ板を使っているかのように白過ぎるほどだった
私たち以外にも他の参拝者が沢山来ていた
嫁が言っていたとおり、有名な神社らしい
神社のお払いを済ませて、ひと安心
今日は戌の日
安産祈願にやって来た
ちなみに立ち姿の嫁を撮ったが、これは嫁では無い
父の肺癌が再発した
過去に肺癌手術をした担当医から現状の説明を聞いたが表情は険しい
父は高齢なので手術はもちろん、抗癌剤さえ使用できない
薬の副作用に耐えられないらしい
出来ることは緩和ケアをして余生を過ごすのみ
このまま何も治療しないので静かに、そして確実に肺は癌細胞に犯されて行く
将来的には息が苦しくなるでしょうと言われた
余命は残り何ヵ月なのか何年なのか分からない
尋ねる勇気も無かった
父の死は近いところまで来ている
寿命のカウントダウン
その一方、嫁は安定期を向かえた
赤ちゃんが産まれてくる日も迫っている
赤ちゃんが産まれるのが先か、父が倒れるのが先か
父は産まれてくる孫に会いたがっている
その気持ちをバネに1日でも長く生きて欲しい
そして、やがてやって来るその日まで、楽しんで1日を過ごして欲しい
ところで写真は鹿児島で超有名な某蕎麦屋
父はここの蕎麦が大好きなので診察の帰りに食事
喜んでいた
死んでしまったら好物も食えんよ
車を運転していたら雨が降ってきた
日が射しているのに強い雨だ
すぐに止むだろうと思っていても小降りになったり強くなったり止みそうで止む気配がない
そのせいで今日は久しぶりに むっとした蒸し暑さに包まれている
僕は車のクーラーのスイッチを入れた
今僕は鹿児島市内の総合病院へ眼科検診で向かっている
長いこと通っているが、なかなか治る気配がない
恐らく今日の診察でも「このまま様子見ですね」と医者から言われ、今までと変わり無い漢方薬を飲み続けることになるだろう
無駄なようにも思え、病院へ通う手間と治療代が気にかかる
つい最近まで空には秋らしい、かすれた雲が幅を聞かせていたのに９月に入った途端、再び入道雲が姿を現すようになった
数年前には確かに夏の来なかった年があった
僕の記憶に残るよう、入道雲が踏ん張って「ここにいるぞ」と姿を見せているのかもしれない
入道雲の今年最後の悪あがきだろう
嫁の妊娠が分かり、数ヵ月経過
吐き気が襲い、嫁はきつそうにしていたが「これは赤ちゃんが元気な証拠」と頑張っている
赤ちゃんも既にお腹の中で自分の存在を現しているようだ
間もなく安定期に入る
今年は今までにない未体験の夏
更に来年以降は赤ちゃんが産まれ、印象に残る夏になるだろう
もしかしたら、ばたばたし過ぎて空を見上げることを忘れてしまうのかもしない
ようやく試験が終わった
勤務先からの業務命令でここまで資格試験の勉強に明け暮れる長い戦いだった
福岡での試験が終わった後、一緒に試験を受けた同僚とメシ食いに行った
帰りの新幹線に乗る前に博多駅地下のモツ鍋屋に入る
博多駅にある店だったので観光客相手の大したことない店だろうと思っていた
しかし意外にも とてもうまかった
それは本来の美味さに加えて試験が終わった安ど感もあったに違いない
これで試験勉強から解放され、休日はようやくゆっくり過ごす事が出来る
嬉しい
試験結果、合否の発表は今月末
