手のひらの上の海
ブックカバーを新調した。
色は青。
しかし、その青さはただの青さでなく僅かにくすんだ緑色が混ざり
深い海の色をしていた。
そして、手に取ってみると波が揺らいでいるように手触りは
ざわざわとしている。
手のひらの上には四角く切り取った海。
僕はこの涼やかなブックカバーを持って夏を待ちわびている。
ブックカバーを新調した。
色は青。
しかし、その青さはただの青さでなく僅かにくすんだ緑色が混ざり
深い海の色をしていた。
そして、手に取ってみると波が揺らいでいるように手触りは
ざわざわとしている。
手のひらの上には四角く切り取った海。
僕はこの涼やかなブックカバーを持って夏を待ちわびている。
僕って言いたい事の半分も言えない。
損な性格だ。
相手に対してせめてニコリとでもすれば良いのに。
天文館へカミさんと二人で出かけてきた。
今にも雨が降り出しそうな曇り空で傘を持って出かけた。
しこたま飲んで 店を出た帰り道に僕が「あ、お店に傘を忘れた!」と突然
言ったらカミさんがひとこと、「何言ってるの、傘は手に持ってるじゃん」
相当飲み過ぎていたらしい。
ちなみに この夜はカミさんの誕生日お祝い会であった。