お寺で精進料理
青もみじで出来たトンネルをくぐりつつ、石の階段を
登るとそこは龍安寺。
青々とした葉が清々しい。
しかし、中へ入ってみると丁度今は龍安寺の
屋根工事をしていた。(来年2月まで)
石庭の見える場所は普段よりも石庭側へ工事用足場が
迫り出している上に頭上からは工事をする音が聞こえてくる。
静かな縁側に座り、じっくりと石庭を眺めたいと思っていたのにちょっと残念。
外国人観光客は石庭をなるべく間近で見ようと石庭側へ座るのに対し、
日本人観光客は全景が見渡せるよう、石庭からなるべく
遠ざかった位置に座る。
その状況がおもしろかった。
食事をする為に龍安寺の隣、西源院へ向かう。
手入れの行き届いた庭を通り抜ける。
寺社巡りをする中で一度精進料理を食べてみたいと思った。
No meet,No fish.
料理なんてなかなか無い。
部屋は50畳の広々とした和室にどっしりとした
丈の低い円卓が並んでいる。
円卓の中央には鍋料理の為の火鉢。
周りはとても静かで聞こえてくるのは鳥のさえずり、そして風が吹く度に
僅かに聞こえてくる葉がサラサラと揺れる音。
背筋がピンと自然に伸びて気持ちが落ち着いてきた。
精進料理は何だか味気なさそうに思えても
全くそんな事はなく美味しい。
一緒に出された湯豆腐はダシがまたウマイ。
食事の後、外に出て空を見上げてみれば青い葉が眩しかった。
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