なしごれん@maku puppet

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2013年1月10日 (木)

カナブンに乗って 海を渡る

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寒い日が続いている

僕は寒いの、大嫌い

あまりの寒さに或る事を思い付き、或る友人を呼び出した

そいつは蛍光灯の明かりに誘われ、僕の部屋のガラス窓を叩く、あのカナブン

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カナ : 何の用事よ? こん寒か時に!!

僕 : あのさー、南の島に乗せて行ってくれんけー?

カナ : アホか! そんなモン断る!

僕 : そんなこと言わないでさー

カナ : ・・・。

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僕が夏場、ガラス窓を開け、部屋に入れてやっていたので

カナブンは それを思い出してくれたらしい

仕方なく了解してくれた

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カナブンの背中、緑色のテカテカとした固い背中にまたがる

ちょっと冷たい

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カナブンは夜を通して飛ぶ

海を渡る

海の真ん中で道に迷ったならば、夜空の星に聞けばいい

星は何でも知っている

かくして僕とカナブンの旅は始まった

続く。(かもしれない)