ちょっと息抜き
病院へ泊まり込んでの付き添いは続く
有休は早くも使い果たし、欠勤に突入にしている
それでも看護士さんに許可を貰い、ほんの数時間だけ外へ
病院からすぐの温泉へ出掛けた
久しぶりの温泉は気持ち良かった
風呂上がりにコンビニの駐車場で飲んだノンアルコールビール
冷え冷えで これまたうまかった
さぁ、また病院での缶詰状態が続く
病院へ泊まり込んでの付き添いは続く
有休は早くも使い果たし、欠勤に突入にしている
それでも看護士さんに許可を貰い、ほんの数時間だけ外へ
病院からすぐの温泉へ出掛けた
久しぶりの温泉は気持ち良かった
風呂上がりにコンビニの駐車場で飲んだノンアルコールビール
冷え冷えで これまたうまかった
さぁ、また病院での缶詰状態が続く
病室からは父の尋常じゃない叫び声が聞こえてきた
「ウヮー!、ガァー!」
医者の行う気管内挿管で父が苦しがっている声だ
麻酔をしてから行うと言ったじゃないか
僕の聞き間違いだったのか
治療の判断で父を苦しめていることに心が痛い
叫び声を聞いて僕も苦しい
転院したての午前中、父は医師へ「延命治療はしない」と しきりに言っていたらしい
それは前回の入院で気管内挿管の苦しさを知っていたからだ
僕達家族は話し合った上で、「頑張って(退院して)戻ってきて欲しい」と父へ懇願した
父も僕達の話を聞くと「負けてたまるか、何でもやる」と言っていた
しかし父の苦しむ叫び声を聞くと、その判断は正解だったのか
ただでさえ病気で「苦しい、苦しい」と訴えていたのに、更に治療で苦しめてしまった
ここは医者のアドバイス通り、静かに死を選択した方が良かったのでは無いか
処置が終わり、父の病室へ戻る
口には酸素補給の大きな管が入つている
管が喉を通っていることにより苦しいので、鎮静剤で眠らされている
更には無意識に管を取ってしまわないよう、両手はベッドに縛り付けられていた
これで身動きは取れない
前回の入院ではこの方法で帰って来てくれた
実を言えば、事前の医師の説明によれば
「今回の原因は前回と違うので、挿管しても治るか非常に厳しい」
「患者本人に苦しい思いをさせず、静かに治療した方が良いのでは無いか」
(何もせず死を待つのみ の意)
そう言われていた
それでも僕達は
「父に帰って来て欲しい」願っていた
でもその思いは父の苦しみを無視した、家族の勝手な要望なのか
父は気管内挿管を行う直前、少し意識がもうろうとする中で家族一人、一人に
「ありがとう、ありがとう、世話になった」と言っていた
僕には「最低の父親だった。すまない」と謝っていた
涙が出た
(そんなこと、無いよ)僕は言葉に出来なかった
病気の痛みで意識が遠退く中、父は
「迎えのバスが来た。じゃぁ、乗るからね」
そう、呟いた
「乗ったらダメ!戻ってこれなくなる」
今、父は気管内挿管を受けて強制的に眠らされ、治療を受けている
父の横になった痛々しい姿を見ていると果たして、この苦しめた治療は正解だったのか
医師の言うとおり、静かに眠らせた方が良かったのか
いまだ分からない
父の入院先から連絡があり、高速道路を飛ばしてやって来た
昼間の様子とは違い、父はかなり苦しそうだった
父が体調を崩してまた入院した
もう入院するのは何度目だろうか
今回も油断が出来ない
容態が急変し、万が一となった場合の延命治療に着いて母親へ尋ねた
僕は当然、延命治療に着いて迷いなく行うものと思っていた
しかし返事は違った
「もう何度も入退院を繰り返し、苦しそうにしている様子を見てきた
何かあったなら、それは仕方ない
延命治療はしない方が良いかもしれない」
僕は驚いた
仮に会話が出来ず、ずっと寝たきりで話しかけても無反応な状態ならまだしも、
父は介護を必要とせず、バイクを乗り回し、散歩をし、世間話も出来る
そんな普通の生活が出来ていたのに周囲の判断で命を絶つ事が正解なのだろうか
でも元気な頃の父も
「また倒れるような事があったら延命治療はしなくて良い」と言っていた
今まで当然いた親が、突然いなくなる寂しさ
何があっても受け止めてくれていた親がいなくなる不安
頼っているつもりは無くても心の何処かでやはり頼りにしている安心感
それを無くすことの怖さ
もしかしたら、
親に少しでも長生きしてほしいと思うのは、子(私)のエゴなのかもしれない
容態の悪化次第では病院から延命治療を受けるのか、受けないのか
即座に判断を迫られるだろう
判断を誤れば、それは後々まで後悔が残る
今、仮に考えてみるが判断が付かない
でも僕は可能ならば、一日でも長く生きてもらいたい
誰が言ったか知らないが、
脂身の付いた肉の方がうまいとは本当だった
某老舗とんかつ屋
とんかつの真ん中部分よりも はじの方が甘い脂身がじゅわーっと出てうまかった
先日の黄金週間でのお話
中央駅前の大きな道路は某イベントで歩行者天国になっていた
異国の名前の付いた地元放送局主催のイベントだ
僕は移動中、ここに昼飯で寄ってみようと思った
気軽な気持ちだったが、まずは周辺のコインパーキングに空きが無い
離れていたが、仕方なく某国営放送のドラマPR館の駐車場に停めた
ようやく停めて会場に入ると、今度は人の多さ
たくさんの飲食店が出ていたが、何処の店にも長い行列が出来ていた
長い行列に並んでまで食べるつもりは無い
ここでの食事は諦めた
ところで、会場の人たちは片手にグラスワインを持ち、飲みながら歩いている
会場では一杯300円のグラスワインがあちこちで売っていた
快晴の下で飲むワインは、うまそうに見えた
しかし、あいにくこの日は僕ひとりで車で移動している途中だった
お酒を飲んでしまったら運転手がいない
でも日差しが強いこの日、僕は「ワインよりもビールが似合う」
と思った
母は毎日地元のスーパーへ歩いて買い物に行く
その際に引いて使う買い物カートは傷んできているようだ
傷んだカートでは出歩くのに負担もあるだろう
母の日のプレゼントとして、嫁と二人で良さげな買い物カートを探す
実物を触って軽さ、車輪の大きさ、引っ張り易さ等を試す
ようやく某大型ショッピングセンターで見つけた
渡してみたら母はとても喜んでくれた