太陽は焦っていた
某神話によれば、その昔 黄色い大輪の花は太陽に恋をした
しかし恋は実らず、今でも立ったまま太陽を見続けているという
某所の担当者の話だと 今年の黄色い大輪の花は少し違うらしい
例年と違い、太陽にそっぽを向いたまま 顔を動かさない
普段に無い、その様子を見て太陽は焦っていた
自分の方へ気を引こうと 必要以上に強くアピールした
でも それは大地をカラカラに乾かし
大輪の黄色い花を過酷な状況へ追い詰めたことに他ならない
結果は思いと裏腹
黄色い大輪の花は益々疲弊し黙り込む
このままでは黄色い大輪の花と本当にさよならとなってしまうだろう
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