朝陽を浴びながら、某病院へ向かう
その日の朝は、まだ朝陽が昇る前に出発した。
周囲は薄暗く、しかも曇り日和だった。
僕は両親を自分の車に積んで、父の掛かり付けの
田舎の自宅から 鹿児島市内の某業院へ向かった。
目的は父に肺癌の疑いがある為に その再々検査を行うこと。
地元の病院での検査からすると、今回は
もう何度目だろうか。
鹿児島市内へ向かう内に 次第に朝陽が昇って来た。
父は数年前に大腸癌で、S字結腸を摘出している。
それから数年経過し、転移の恐れがあるらしい。
父は地元の病院で指摘を受けてから 気持ちが落ち込んでいる。
非常に弱気な発言も目立つ。
しかも
最近になり、糖尿病も併発していることがわかった。
食事制限を受けている。
本人は、間食のお菓子は もちろん、通常の食事も食べられない。
唯一、許可が出ているのが野菜である。
食べる事が大好きな父だが、毎日 野菜しか食べることが出来ず、
本人は その意味でもストレスが貯まっている。
某病院へ到着し、検査が終わるのを待つ。
病院内のカフェで、またも僕は 一人、お茶して待つ。
長い検査時間を経て出た今回の結果は・・・。
来週に再度、またもや検査となった。
もう何度目の検査だろうか。
来週は、今回の某病院へ 検査入院し、1~2泊の間、
泊ることになった。
父の顔色は、さえない。
コメント