お昼ごはんは、おにぎり
いつもの某講座。
お昼時間。
ランチタイム。
僕は この講座が始まって以来、お昼ご飯は、コンビニで
買ってきた カロチーメイトを 数本食べている。 (100円×2箱)
よく周囲の人に
「たった、それだけの量で足りるの?」と尋ねられるが、
僕には この量で充分である。
そして、食べ過ぎると 午後の授業が眠くなるので、
お腹が空いてるぐらいが丁度良い。
しかし、そんな僕に声を掛けてくる同じ教室、クラスメイトの
還暦を とっくに過ぎた人生の先輩達(女性)がいる。
女:アンタは、いつも お昼に そんなお菓子ばかり食べて!
そんな物は、体に悪いから 私が握ってきた「おにぎり」と
この おかず(野菜炒め等が多い)を食べなさい!
僕:あ、ありがとうございます。
いや~、すみません。
助かりまーす。
(一応、社交辞令の挨拶)
本音を言えば、お昼に あんまりガッツリした物は食べたくない。
それに そもそもカロリーメイトは、「お菓子」では無いけど、
人生の先輩たちは、ご存じないのでしょう。
しかし、折角の好意を断る訳には いかない。
だって、僕の食事分まで準備し、持ってきてくれているのだから
ここは ありがたく素直に受け取るべきだろう。
ここで問題が、ひとつ発生する。
同年代や 少し年下のクラスメイトの連中とランチへ
時々、出掛けたくなる。
彼ら(彼女ら)は、タウン情報誌等で見つけた 今どきのお店へ
ランチに行く。
「おいも、行きたかー!」
「自分達ばっかいで、良か所に 行んなー!」
でも、年配の女性から渡される おにぎりは、朝イチで、
「今日も持ってきたの。 食べなさい、食べなさい」
と ニコニコと笑顔で 僕へ渡されるので、
もらわざるを得ない。
そして、お昼時間になり、既に おにぎりを手元に持ってる状況で、
ランチへ出掛けるのは失礼にあたる。
なぜならば、
「ランチへ外食に行く」すなわち、「もらった おにぎりは食べない」
もしくは、「もらった おにぎりだけでは量が足りなかった」
と 言う公式が成り立つ。
狭い教室の少人数のクラスである。
お昼時間は、誰が何をしてるか、すぐにわかる。
当然、おにぎりを持ってきてくれた人生の先輩の女性達も教室で
食事してる。
僕は その先輩達から 食事してるところを見られている。
最近は、おにぎりや おかずに加え、カップ麺も 持ってきて
くれるようになった。
(ちなみに僕からは、何にも 要求していない)
正直に言えば、本当にありがたい行為ではあるが、僕は困惑している。
お昼ご飯は、自由にさせて欲しい。
相手は、僕の面倒を見てくれて、「優しさ」からの行動だと思うので、
僕は むげに断れない。
こんな生活が数週間、既に続いている。

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