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2011年7月30日 (土)

電車の中で。(その2)

今度は 鹿児島市内を走る市電でのお話。

市電も朝は ラッシュアワーで いつも混んでいる。

或る日の事。

混んでる車内で、座席に浅く座り、足を大きく組んで

態度が デカく座ってる若いチャラチャラした

兄ちゃんがいた。

混んでる車内である。

我がもの顔で 大きく場所を取り、明らかに迷惑である。

僕はモラルやルールを無視した行為をする人間が

許せない。

そして、そう言う人間を見かけると怒りが、こみ上げてくる。

正義感が異常に強い。

僕は勇気を振り絞り、その兄ちゃんへ 大きな声で、

「おい! 足が邪魔だろ! 引っ込めろ!」と、怒鳴りつけた。

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と言うのは嘘で、勇気が無かったので、何も言わなかった。

しかし、このままでは 僕の気持ちが収まらない。

僕は ある事を思いついた。

市電は、走りながら よく左右に大きく揺れる。

それを利用する事にした。

僕は 僕が降りる電停が近付いた時に 立ちあがり、

その兄ちゃんの前を通る瞬間、

市電がグラリと揺れたタイミングを見計らって、

僕の手持ち鞄を その兄ちゃんの邪魔な足へ わざと

ぶつけてやった。

しかし、その行為は 「電車が揺れたから 偶然に当った」と

言う風に あくまで さりげなく。

僕は そのまま、目的の電停でサラリと下車。

残された兄ちゃんは 僕に足を崩され、あっけに取られていた。

僕の計画は、大成功。

あー、いい気分。

うひひ。

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