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2009年7月22日 (水)

厚い雲の切れ間から一瞬だけ

210722_01

間隔の空いた細い雨が黒いアスファルトを濡らしている。

空には灰色のどっしりとした100トンも ありそうな雨雲が上空に

ふたをしていた。

こんな時こそ強風が吹いて この雨雲をゴゴゴゴと動かして欲しい。

もしくは いっそのこと、最新型ダイソン掃除機でこの雨雲を吸い取ってみたい。

今日は楽しみにしていた皆既日食。

午前中、仕事の手を休めて僕は空を眺めていた。

太陽が出る瞬間を待ちかまえていたのだった。

しかし、厚い雲は僕をじらすように ゆっくりと流れ続ける。

まれに灰色の雲から 白く明るい雲になる瞬間があった。

ほんの一瞬だけ少し欠けた太陽を見る事ができたが、それきりで右手に

持っていた皆既日食メガネも出番がないまま、ついには本格的に

雨が降り出した。

日食の時間が過ぎてみると 先ほどまで点いていた街灯は再び消え、

ミが鳴き始めていた。

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