お盆の海で
久しぶりに連休が取れ、海へ行ってきた。
海近くの住宅街では玉石で出来た石垣(塀)が並んでおり、その石垣を
抜けるとバスクリン色の青い海が広がっている。
海岸沿いの道路には松林があってセミや鳥の声が聞こえていた。
時々、近くの道路を通り過ぎる車の音も聞こえていたが、他には何にも
聞こえない。
この辺はとても のどかな場所。
漁業の町らしく干物を作る為の物かも。
海岸は砂浜ではなく石がゴロゴロと転がっている。
家庭で漬け物石に使えそうなデッカイ石もあれば、
手のひらに乗るような可愛らしい石もあり、波打ち際に近づくほど小さな
丸い石になっている。
私は草履を脱いで素足で石の上を歩いてみた。
焼けた砂浜の上を歩くような熱い痛みではなく、歩く度に
足の裏のツボ押しされてるような痛さ。
このまま海岸を一周したら かなり健康になるよ、きっと。
しばらく海へ潜ったりして遊んでいたが、途中 海面で両手両足を広げ
大の字になり、プカプカ浮いて休憩していた。
するとゾクゾクッと嫌な予感がする。
海には私以外、他に誰もいない。
今まで何とも無かったが、一人きりの海で急に不安になった。
キョロキョロと見回してみると私の周りはユラユラ浮いてる大群が。
なんとそれはクラゲだった。
ひぇ~!!
先ほどまでは何にもいなかったのに しばらくぼんやりと
浮いてる間にやって来たらしい。
テトラポットに乗り、海面を見てみる。
ウジャウジャいるじゃん。
よく考えたら今、バタバタ泳いだ時によく刺されなかったモンだ。
クラゲの大群が去り、海岸まで戻る時 クラゲがいないか周りを確認しながら
静かに そして慎重に泳いだ。
例年、お盆の時期にココで泳いでるんだけど、こんな経験は初めて。
クラゲが出てくるのって もう少し先じゃないのー。
あ~、コワかったのだ。