待合室のテレビ
病院の待合室は退屈だ。
ソファーに座り、自分の名前が呼ばれるのを じっと待つ。
何処の病院でもそうだが、診察前の待ち時間は(実際は短くても)長く感じる。
それが原因のわかってない病気なら不安で尚更。
実は少し前から体の一部が痛む。
痛みが弱い時は「そのうち治るだろう。」と気にも掛けなかったが、最近は
日常生活に支障が出るようになってきた。
そろそろ病院に行った方が良いかも。と観念し、病院嫌いの私は重い
腰を上げた。
会社の者に勧められ、初めて行った病院。
待合室にはテレビが置いてあり 丁度、健康を扱った番組が流れていた。
番組のパーソナリティーが 「あなたにもこんな症状、ありませんか?」
「もしかしたら体からSOSの信号が出てるかもしれませんよ~。」と
脅し混じりのセリフ。
普段こんな番組は全然相手にしないんだけどさ、病院にいる時って
「コレは自分に当てはまるかも。」って マジマジと見ちゃうのね。
レントゲンを撮ってもらい、それを見ながら先生に診察してもらった。
「レントゲンには何にも写ってませんね。念の為次回MRIを撮ってみましょう。」
と言われ、後日 再度診察してもらう事になった。
途中、先生が
突発性の病気にかかる人がいます。
その時は今の痛い部分を取り除き、人工の物と
取り替える事になります。」
ひぇ~! マジで?
そんな簡単に部品交換みたいな事を言わないで~。
あたしゃ、サイボーグじゃないんだからさー。
実際そんな事になったら手術、リハビリって何日ぐらい入院するんだろ。
マイったなー。
でも、考え方によっては連休が取れて良いかもね。
ずっと忙しかったしさ、ベッドで 時間を気にせず本を読みまくろうかな。
それと生命保険の給付金が入ったら 欲しかったプラズマ(テレビ)でも
買っちゃお~っと。 うひひ。
いや、よく考えたら そんな大きな保険には入ってなかったな。
それにしても 今度の診察結果はどうなることでしょうかー。