紅の豚たま
その店は ぐねぐねとした山道を走る途中にあった
店内に客席はカウンター3席、テーブル2席しか無い
それは無理も無い、70歳を過ぎたおばあさんが1人で切り盛りする店だ
一度に大勢来られても困るのかもしれん
迷わずカウンターに座りヨメは豚たま、僕はミックス焼きを注文した
初めての来店にも関わらず、店主のおばあさんは気さくに話しかけてくる
おばあさんは関西風お好み焼きを作って二十年以上のベテランらしい
実を言えば僕は熱い食べ物が苦手だ
鉄板からダイレクトでお好み焼きを食べるシステムなら無理
しかし思っていたよりも程よい熱さで小皿もあって食べやすかった
うんまい
出来上がったお好み焼きを撮っていたら、おばあさんは話しかけてきた
「こうすると写真映えがするでしょ」
と言って真っ赤な紅生姜を乗っけてくれた
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