夕焼けに急ぐ
夕方になり、夕焼けの綺麗な場所へ向かう
昼寝から目が覚めてみれば既に太陽は傾きかけていた
もしかしたら日没までに 間に合わないかもしれない
僕はアクセルをやや踏み込み気味で丘へと急いだ
夕日の見える丘では太陽はまだ僕の目線の高さぐらいにあった
間に合った
少しだけ眠り、早めに起きて動くつもりでいたが思っていた以上に体は疲れていたらしい
なかなか起き上がることは出来なかった
日が沈むに連れて雲はだんだんと厚くなってゆく
残念ながら夕焼けを見る事は出来なかった
明日は雨なのか
帰り際、昨年の僕と同じ誕生日にオープンした某施設に寄ってみた
建物横の防波堤に腰を下ろす
防波堤に優しく打ち付ける波の音
何処か近場で鳴いているが姿を現さない鳥の鳴き声
辺りは穏やか
時間の経過と共に辺りは暗くなってゆく
明るさは滑らかにフェードアウトすればいい
しかし、フェーダーをきざんで絞るように明るさはぎこちなく落ちて行った
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