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2015年7月11日 (土)

歩道橋をダッシュで渡る

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プシューとドアの閉まる音で目が覚めた

慌てて窓の外を見た

普段とは見慣れぬ風景が見える

またやってしまった

降りる筈の駅を通り過ぎ、帰りの電車で寝過ごしてしまった

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その夜は勤務先の新人歓迎会だった

僕にとっては丁度、担当の仕事が一段落

おまけに翌日は仕事が休み

気分よく飲める夜となった

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食べ物はコース料理、飲み物は飲み放題

仕事からの解放感からか、生ビールはジョッキで ぐいぐい進む

職場の仲間との会話も珍しく楽しい

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帰りの電車に乗った途端に眠気が襲う

いかん、いかん

乗り過ごしたら大変

頑張って起きていなければ

そう思っていたが、いつの間にか寝ていた

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目が覚めて慌てて降りた駅は滅多に降りたことの無い無人駅

電車から降りたのは僕ひとり

駅構内も駅周辺も人の気配は無かった

時刻表を見たら帰りの電車が来るまで約1時間ある

じっと待つしかない

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蒸し暑い夜

そして酔いを醒ます為に自販機で冷たい水を買って飲む

再び眠って電車に乗りそびれたら、また1時間待たねばならない

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降りたホームと反対側のホームのベンチに座って待っていた

待ちに待った帰りの電車が時刻通りやってきた

しかし、やって来たのは僕の待っていたのと反対側のホーム

え?

なんで向かい側のホームに電車が来るの?

とにかく向かい側のホームまで走らねば

でも電車のドアが閉まる短い間に歩道橋を渡り終え、乗れるのか

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向かい側のホームに電車が停まると判断した瞬間、

僕は必至で歩道橋の階段を駆け上がり、走って階段を下りた

僕が乗った瞬間、電車のドアが閉まった

恐らく僕が乗るまで電車の車掌さんが待ってくれていたのだろう

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酔った後なのに転ぶことも無く、走りきった

結構しんどかった

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