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2011年11月27日 (日)

或る休日のマーケットで

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或る休日、僕は車を鹿児島市内へ走らせた。

目的は某公園で行われるマーケットだった。

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このマーケットは例年、今の時期に開催される。

緑豊かな この敷地とマーケットの雰囲気が良くマッチングして

僕は好きだ。

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緑のトンネルの中に それぞれ出店者が店を並べる。

そして芝生も広々として 気持ちイイ。

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僕は何を隠そう、雑貨を見て歩くのも好きである。

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季節がら、クリスマス商品も多い。

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今年は例年に比べ、食べ物の出店が多いように感じた。

その中で、僕の好きな 某スペイン料理店も出店していた。

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その店の前では、外人のオッサンがギター1本で

しかも エーゴで、クリスマス・ソングを陽気に歌っていた。

僕は こんな素朴な雰囲気が大好きだ。

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本来であれば、メニューにあったホット・ワインを

試してみたかったが、自家用車で来ていたので、

もうひとつの スープを注文。

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人だかりを避けて、裏通りでスープを頂いた。

やはり、ウマイ。

温かくて、具も たっぷり。

シアワセ。

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僕は こんな場所に来ると必ず、

昔と同様に

「家内には 何を買って帰ろう?」と言う思いが湧く。

でも家内は既に いない。

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そして、

現在の僕には お土産を買って帰る相手もいない。

(これは「彼女が欲しい」と言う意味ではありません)

僕は買い物をする時に「人に喜んでもらう」と言う事が

大きなファクタ-を占めているので 買い物の張り合いが無い。

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なので、

雑貨などを見る目も 最近は変わって来た。

昔は 家内が喜びそうなモノを探し、

家内が喜んでくれる顔を想像しながら選んでいたが、

今では それが出来ないので、自分が使いそうな商品を選ぶ。

しかし、そんな目で商品を見ても

ちっとも おもしろく無い。

ツマンナイ。

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あまりの人の多さに僕は少し疲れて、メインの通りから

裏通りへ外れた。

そこは 全く静かな別世界だった。

落ち葉が舞い散り、秋の終わりを感じさせる。

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足元には沢山の落ち葉達。

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僕は1枚の落ち葉をひろう。

彼らも 元々は集合体だったものが、季節が終わり

それぞれ1枚になって 別れて落ちて行く。

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僕自身も今年は家内との別れを経験した。

そして、

間もなく 現在、通っている某講座も終わり、今の仲間達とも

別々の道を歩んでいく。

それは出会いがあれば、当然、別れがあって

当たり前なのだけれど

今の僕には寂しくてしょうがない。

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今年の 某マーケットは例年と違い、僕自身には

楽しむどころか、ちょっとツライものとなった。

色んなことを考え過ぎて、少し気持ちが落ち込み気味だろうか?

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