昨晩の小説
昨晩いつものカフェのいつもの席でいつものコーヒーを飲みながら
本を読んでいた。
その時読んだ小説には主人公の母親が亡くなってしまうシーンがあった。
病弱な母親は入院し家族が交代で様子を見ていたが、父親が当番中
タバコを買いに出かけた、ほんの30分の間に息を引き取ってしまった。
僕はこの小説を読んで自分の両親を思い浮かべた。
僕の両親は二人ともとっくに還暦を過ぎているものの、まだまだ元気にしている。
街を出歩くのが好きで 年に数回、実家から電車で1時間ほど掛けて鹿児島
中央駅まで出てくる。
僕が仕事で時間が取れない時は自分達でバスに乗って勝手に行動するの
だけど、時間が合う時には中央駅から僕の車へ乗せ、買い物等へ付き合う。
僕と同じように新しい物が大好きで最近出来たお店やスポットによく連れて行く。
両親が行きたい場所へ案内する。
僕は運転をしながら思う。
今は二人とも元気で自分の足で電車に乗り、自分の足で街中を歩いている
けれども これがあと何年続ける事が出来るだろう。
人は年を取っていく。
将来的には足が弱くなり出歩くのも不自由になるかもしれない。
今のうちに出来る限り時間を作って僕の車に乗せ色んな場所へ連れて行きたい。
そして時間を共有し車内で色んな話もしたいと思う。
昨晩はそんな事を思った。
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