立ちこめる硫黄の臭い
空はどっしりとした重量感のある雨雲で覆われている。
しかし、雨は全く降っておらず、その代わりに鹿児島特有の桜島の
火山灰がさらさらと降っている。
先ほどの空を覆う黒い雲は雨雲ではなく火山灰。
数年ぶりに鹿児島市方面へ降ってきた。
周囲はむっとした硫黄の臭いが立ちこめ、アスファルトの道路は灰で
覆われ白くなっている。
その道路を車が通る度に灰はもうもうと舞い上がり、視界が悪くなる。
近くの人達は灰を避ける為に傘を広げて歩き、車が通る度に少しでも
灰を吸い込むまいと顔をしかめていた。
今日は久しぶりに福岡から付き合いのある業者が来ている。
丁度良いタイミングで灰が降り、驚きつつも何だか嬉しそうだった。
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