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2008年7月 2日 (水)

二人の空間

200702_1_2

飛行機の座席って案外窮屈。

隣に座る人が大柄な人だったら尚更狭い。

この前 離島へ行ってきた。

小型のプロペラ機に乗って。

受付を早めに済ませたものの、搭乗する時は少し遅く行ったのだ。

機内に入ってみたら座席は全部で4列(右に2列、左に2列、中央に通路)

全席満員御礼のムシムシギュウギュウ状態。

自分の座席(窓側)を探してみたら 隣の席(通路側)の人は既に

座っていた。

その人は70歳前後ぐらいの巨漢なオジサン。

失礼ながらその体型からスターウォーズに出てくるジャバザハットを

思い出した。

自分の座る窓側の席を指さしながら「前をすみません。」と言いながら

通ろうとすると その人は無口にムッとした表情をした。

200702_2

オジサンと私の間には座席の肘掛けがある。

オジサンはその肘掛けに腕を乗せ、ゆったりと構えている。

いかにもエラソー。

そのお陰で私の席は更に狭くなった。

しばらくすると その肘掛けに肘を乗せ、今度は両手を広げて新聞を

読み始めた。

デカイ新聞をこの狭い空間に広げたのだ。

当然私の目の前近くまで新聞が広がっている。

脇を広げて堂々と読んでるけど、こういう時って 脇を締めて隣の人に

迷惑が掛からんようホソボソと読むのが正解ではないのか、ぷんぷん。

いつも思うのだが、両席の間の肘掛けって誰のモノなの。

それから ふと、広げてある新聞を見てみると それは日経だった。

あたしゃ、地元の新聞、南日本新聞しか読まない。

日経なんか見た事ないぞー。

何だか新聞までエラソーじゃんか、ぷんすか。

200702_3_2

あまりにもオジサンの態度がデカイので 耐えかねた私はその人に

キッと向かって

「ちょっと、いいかんげんにしてくださいよ!」と文句を言った。つもりで

言わなかった。

余りにも歯がゆいので ここで私は名案を考えた。

私の席は窓側。

窓の開け閉め(窓を遮光する大きなシャッターみたいなヤツ)は場所的に

私の方が操作しやすい。

今はこの人、新聞を読んでいるが、しばらくすると外の景色を見たく

なるに違いない。

オジサンが外を見始めた瞬間、外光がまぶしいフリをしてサッと窓を

閉めてしまおうと思ったのだ。

これをやっちゃえば、この人もムッとするに違いない。ウヒヒ。

でも、よく考えたらあまりにセコイ行動なのでヤメた。

くだらん事をモンモンと考えてたら あっという間に着陸。

こんな出来事も 逆に退屈しのぎに良かったかもね。

ちなみにこのオジサン、私の目論見を知ってか知らずか ず~っと新聞を

読んだまま 着陸して飛行機が停まるまで外を見る事は無かった。

やはりジャバザハットの方が駆け引きは1枚上手だった。

200702_4

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コメント

なしごれんさん、こんばんは。
私は、映画館とかの座席の肘掛は右であろうと左であろうと
「他人(ヒト)のもの」というふうに思っています。
自分では使うことはない・・・・・と思います。たぶんcoldsweats01
つか、あれは肘掛というのは仮の姿で
お隣さんと自分のスペースの境を具現化している
“境界線”が主な役目だと思っていますがよ。
想像してみてください。あの肘掛がない状態で
見ず知らずのヒトと隣り合うのって居心地悪いよ~、きっと(笑)

totto*teruriさん、こんばんは。

あの日、私の周囲の人はみんなポロシャツにジャージ生地のスラックス。
中には機内なのにキャップをかぶったままの人もいまして どうみても
仕事に行く様子では無かったんです。
皆さん、遊び(ゴルフかも)に行く雰囲気でした。
私は仕事だったので もう羨ましい限りでしたよ。

ところで、映画館へひとりで行く事が多いのですが、私も両隣が空席でない限り
肘掛けを使用する事は無いかもです。
考えてみれば totto*さんがおっしゃるようにあれは境界線ですね。
ナルホドー。
肘掛けがない状態って何だかラブラブベンチシートみたい。 ( ̄◇ ̄;) ハゥー
この状態で他人が隣に座ったとしたら・・・。
うわ~! あの距離、絶対ありえん!

でも、隣に菅野美穂が座ってくれたら・・・ “アリ”かも。 (;^_^A アセアセ・・・

capricornus境界線て、境と言うより空間限度という感じですかcoldsweats01
業界ではよく「ボーダーライン」という言葉は使用しますねぇ!
波長の合わない人に、半径2m以内の空間に、入ってほしくないですよねぇhappy02
逆に、好きな人とは、くっついていたいheart04  ベタベタ・・・lovely

草薙パパさん、こんちは。

昨日はですね、(普段はヒマなんですけど)珍しく電話が鳴りっぱなしで
忙しかったんですよ。
夕方、ようやく少し時間が空いたので会社の炊事場で入れてあった
コーヒーを飲んだんです。
水と ひいたコーヒー豆(粉)を入れてスイッチオンにすると自動的にコーヒーを
入れてくれる あの電気コーヒーメーカー。
長時間保温しっぱなしだったせいでしょうか、酸味が強くて酸っぱかったー。

その後、ちょっと気分転換に駐車場側へ出てみました。
ブロック塀に座り、コーヒーを飲みながら ぼんやりと夕日を
眺めてたんです。
そしたら気力が復活してきましたよ。

ところで、あの肘掛けを境目にして ここからそっちはアンタの領域、ここから
こっちは私の領域。
だから、アンタはコチラに入ってこないでね。という目印の役割なんでしょうねー。
少し話が違いますが、仕事で名刺交換をする時(初めて会った人に) とっても
近づいて名刺交換をしようとする人が たまにいます。
うわぁ~、アンタ近すぎるよ。といつも思ってますよ。sweat01

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