カマキリの中華料理店
お店の看板にはカマキリのイラストが掲げられていた
もしかしたらカマキリを商売の神様と あがめている店かもしれない
いや逆にカマキリ料理が売りの店かもしれない
僕はカマキリが大嫌いだ
カマキリは羽を持ち自由に飛ぶ
飛んだ勢いで肩のあたりに止まり、ギザギザのカマで威嚇する
目を見ると、表情は冷酷
追い払おうにも怖くて僕は触れない
危険すぎる
お店に入ると辛い料理が売りらしく、それらしい料理を注文してみた
料理自体は大変うまい
客が多いのも うなずける
ちなみにメニューを確認してみたが、カマキリ料理は無かった
僕は料理に盛られていた唐辛子をガシガシと食った
辛すぎて言葉が出ない
テーブルにあった飲み物は飲み干し、ウーロン茶を注文する
それでも辛さは全く取れない
トイレに駆け込み、手洗いで 口をゆすいだ
舌のヒリヒリが取れなくてトイレに二度掛け込んだ
やはりカマキリの看板は伊達では無い
危険な店だった
今回、そんな店で家内のバースデーを祝う食事会を行ったのだった
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