急ぐタクシー
アスファルトの上は思っていたよりも雪は無かった
念のために靴底をアスファルトに擦りつける
ごつごつとした いつもと変わらぬ感触
これなら路面凍結もしていない
チェーンは装着せずに走った
それでもスリップが怖い
雪は降り続けている
恐る恐るノロノロ運転
バックミラーを見てみたら、いつの間にかタクシーが後ろに付けている
しかも後ろにぴったりと付け、走りを煽る
仕舞いにはクラクションを鳴らす
道路脇に避けたらアクセルを思い切り踏んで追い越して行った
先のカーブで車体が斜めに傾くほどに
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