父の夢を見た
父の夢を見た
心配になって真夜中の病院へ潜り込み、僕は夢の中で父の様子を見に行った
暗い部屋でベッドの薄暗い電灯がひとつ、父を照らしていた
生命維持の管が喉を貫通し、体は細かく震えている
それを見て 「あぁ、まだ生きている」
安心した
手を握ると、父は目を覚ました
「だいけ?(誰ですか?)
××か? ((僕の名前)か?)
手術は、何時からよ?(私の手術は何時からですか?)」
聞き取りにくい小声で話しかけてきた
「手術は、せんよ (手術はしないでいいんだよ)」
手を握ったまま僕は答えた
そして夢から覚めた
昨日の朝、父は急に入院した
診察結果は肺炎
前日の夜に「風邪薬を飲む」と言っていた
しかし、まさか入院するまでになるとは思ってなかった
ほんの数年前にも肺炎で入院し、その時は命を落としかけている
今回も気が抜けない
気にかかって眠れない夜
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