今ならば思える
およそ10年前に書いた自分の文章を久しぶりに読んだ
その頃の僕は今とは比にならないほど苦しんでいた
当時勤めていた先の社長から
「おまえは役員になれ。それにはまず自社の株を買え」
と言われていた
しかしそれに対し僕は素直に返事をしなかった
役員になる、イコール、仕事量が増える
今よりも忙しくなり、苦しくなることが目に見えていた
株券を買う事についても
100万、200万円分を買ったところで僕にはお金を捨てるも同然に思えた
会社へ高額を寄付するイメージしか無かった
丁度、その頃僕は仕事量が多く、消化しきれずに参っていた
やってもやっても終わらない仕事
出口は見えない
そこに社長からの役員の話
僕が精神的に強くダメージを受ける切っ掛けになったようだ
その後、数年間の深い闇に陥ることになる
今になってようやく当時のことを冷静に考えられる
役員に抜擢される事は当時の若さで凄い事だと思うし、
社長も僕の頑張っている姿を見て、気に掛けてくれていたのだろう
その事は素直に感謝しなければならない
世話になった社長には「悪いことしたな」と今なら思える
でも、当時の僕には全く余裕が無くて無理だった
仮に役員の道へ進んでいたら、今よりずいぶんと収入が多かっただろう
しかし無理した生きかたは、自分を壊す
昔の生きかたよりも のんびりペースで生きていくのが自分の為だろう
役員にならなかった事は後悔していない
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