それ、僕のです
梅雨明けと同時に猛烈な暑さが襲ってきた
汗をふくのにハンカチではもう間に合わない
お気に入りのタオルを持ち歩こう
用件が終わり、車に戻ってみるとタオルが無い
リュックにも無いし、もしかしたら先程の場所で落としたかも
お気に入りのタオルを必死に探していると、上司も車に戻って来た
よくよく見たら、上司の首には僕のタオルが掛っていた
「あのー、それ、僕のタオルです」
「え?ごめん、ごめん、色が似てたから自分のと間違った」
汗かきの上司の首に巻かれていたタオルはそのまま僕の手元に戻って来た
さらさらだったはずのタオルは上司の汗を十分に吸い取り、ぐっしょり
僕は泣きたくなった
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