今朝の菅野美穂
僕が毎日乗車する駅では、階段を登ると
プラットフォームが広がる。
僕は電車の到着時刻ギリギリに駅へ行くが、
菅野美穂は いつも既に乗車する列へ並んでいる。
今朝も、そうだった。
そして
いつもの赤いカーディガンを着ていた。
なので、
駅の階段を登った途端、すぐに菅野美穂の存在に
気が付いた。

僕が プラットフォームを歩いて行くと前方にいる
菅野美穂からの 目線を感じる。
(あれ? 何で僕の方を見ているのだろう?)
しかし、僕は 目を合わすことが出来ない。
なぜならば、
正直なところ、目を合わすことすら、照れて恥ずかしい。
僕は前を向き歩きながらも、前方の菅野美穂とは
わざと 目を合わさないようにした。

いつもと同じように 菅野美穂の並んでいる列へ 僕も並ぶ。
すると
菅野美穂は、僕の方を またチラリと見る。
(あれ? 僕は何かやってしまっただろうか?)
わからなかった。
せっかく菅野美穂が、こちらを向いているので
顔を見て、ニコリと会釈するなり、
又は、「おはようございます」と 軽く挨拶したり
するのも良いのだろうが、
僕には 出来なかった。

でも、出来なくて良いのだ。
菅野美穂と「友達になりたい」とか、「一緒にお茶したい」とか、
僕は思っていない。
菅野美穂と接することなく、遠くから見て、「綺麗な人だな」と
憧れているだけで 満足である。
それに 僕の場合、
下手に動くと ケガをする可能性が非常に大きい。
なので、
絶対に行動しない。

これを再び、昨日 相談した年下の女性へ話をした。
すると
「なんで、そんなに憶病なんですか!
いつもの ○○さん (すなわち、僕) と違う!
相手に自分の気持ちを伝えないと、わからないじゃないですか!
もぉ~、イライラする」
僕は怒られた。
恋愛に非常に積極的な女性である。
でも、僕はイイのだ。
また電車で会ったら、そっと見てるだけで満足です。
手は出しません。

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