普段、見せない顔
天文館の 或る静かな落ち着いたバー。
横に長く伸びたカウンター席。
客は少なかったものの、あえて片隅の席へ。
話を掘り下げて、じっくり聞いてみれば、
実は幾つかの深い悩みを抱えていたことがわかった。
その夜、見たのは普段、昼間には絶対見せない顔。
なぜならば、
その人は周囲の者に決して弱音を吐かず、
何もかも問題を 一人で抱え込もうとする頑張り屋さんである。
もっと肩の力を抜いても いいかもよ?
でも その夜、最後には 明るい笑顔を見せてくれた。
僕は嬉しかった。
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