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父の通院先より父の余命を告げられる
事態はとても良くない
しかし父自身「体調はすごく良い」と言っている
本人に自覚症状は無い
父は今回の余命宣告された事を知らない
母が父へ伝える事を強く反対している
僕は父に伝えて治療に取り組み、少しでも寿命を伸ばしてもらいたい
何故ならば、近く産まれてくる孫を抱いてもらいたいからだ
でも母が言わないと決めているのであれば、僕も黙っているだけ
釈然としないが、仕方ない
寿命をコントロールしようとするのは僕のエゴかもしれない
自然と逝って欲しいと願うのは母の優しさかもしれない
医師が言った余命よりも実際は短く、急に亡くなるかもしれない
逆に数年も長く生きるかもしれない
それは誰にもわからない
いずれにしても父との接触を増やし、少しでも時間を長く共有したい
「二度目の予防接種をお願いします」
風疹の予防接種をしてくれた掛かりつけの病院に伝える
そこの看護士は理由が分からないらしく、戸惑って聞いてくる
「どうしてですか」
嫁の通院している産婦人科では
風疹の予防接種は二度する事を勧めている
何故ならば、予防接種を受けても抗体のできない人がいるらしい
掛かりつけの看護士は言う
「二度目を打つ前に抗体が出来ているのか、まずは検査したらどうですか」
「それもそうだな」と思い、検査を受ける
すると検査の結果、僕には抗体が出来ていない事が判明した
「抗体が出来ていない事なんてあるのか」
軽いショックを受けながら、二度目の予防接種を受けた
ちなみに前回は市役所の補助で無料
しかし今回の二度目の予防接種はオール自腹
３割負担さえ無い
費用は福沢諭吉１枚だった
また数ヵ月置いて抗体が出来たか検査を受ける
次こそは抗体大丈夫かしら
